知識で差がつく!資産運用の賢い続け方

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2014.05.01
保険事故対応の知識 Part.1

収益不動産を所有していると色々な事件・事故の経験をされることが多いと思いますが、今回は保険を利用する事故についてお話しします。


一口に保険事故対応といっても、ガラス破損、落雪破損、漏水などさまざまです。


特に漏水事故の場合は、入居者の居室が浸水してしまうなど入居者の生活そのものが脅かされてしまうこともあります。


春になって多く発生する漏水事故として屋根の融雪ダクトの詰りが原因で起こる漏水事故があります。屋根と屋根の融雪ダクトにはホコリ・風で巻き上げられた泥や枯葉・まれにあるカラスのいたずらで不法投棄?された異物などさまざまな物が降り積もっていることがあり、それらが雪解けの水により流されて縦配管のダクトに詰まることがあります。ダクトが詰まった状態で雨が降ると屋根の融雪ダクトがあふれてしまい、板金のかみ合わせ部分から水が屋内に侵入してきます。


雨の降る量によっても違いがありますが、屋根にプール状にたまった水が無くなるまで雨漏りが続きますので階下の居室に甚大な被害が発生することもあります。


居室の漏水被害が甚大であり、入居者の生活に支障がある場合は、まずはホテルなどの手配を最優先に行い、漏水した水をかき出すなどの処理を行います。


次にこのような漏水事故の被害を補償するために加入している保険を適用する手続きを行います。保険会社に事故の報告と補修工事のための業者手配を行いますが、居室の壁・床・天井、入居者の家財などの被害が高額になる場合は保険会社が手配する鑑定が入り被害補償の査定を行います。入居者の通常の生活を早く取り戻すために補修工事はもとより、保険手続きも迅速に進めなければなりませんので担当者には知識と経験が必要となります。


また、保険の種類によっては適用範囲に違いがありますので個々の保険会社に確認が必要となりますが、ここで注意をしなければならないのは、一般的な保険の場合、補償が適用になる被害は、基本的には漏水により受けた被害部分であり、事故の発生原因部分は適用になりません。事例のような漏水事故の場合は、仮にダクトの故障が原因であったとしても、ダクトの補修費用は対象になりませんが、漏水により濡れて被害が発生した内装と家財が対象になります。


もちろんこのような事故が起こらないに越したことはありません。当社では各オーナーに対し毎年春と秋に屋根のダクト清掃の提案をするなどの注意喚起を行っております。


 

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