知識で差がつく!資産運用の賢い続け方

札幌資産運用TOP  知識で差がつく!資産運用の賢い続け方 > 知識で差がつく!資産運用の賢い続け方 詳細
2015.02.13
保険事故対応の知識 Part.5

 さて、今回は賃貸人・賃借人に過失のない、第三者による悪質な悪戯被害の保険適用例をご紹介いたします。


悪戯にも色々とありますが、なかには悪戯の度を越えている犯罪まがいの事件も少なからずあります。
具体例を上げますと、灯油や自転車の盗難や玄関の鍵穴に対する悪戯などがあります。
例えば、鍵穴の悪戯に関しては鍵穴に異物や瞬間接着剤などを入れるといった内容です。居室外からの開錠や施錠が出来ない状態となり、「外出が出来ない」「部屋に入る事が出来ない」といった、入居者の生活にかかわる事態になる為、迅速な対応が必要となります。
上記のような被害連絡が入居者からあった場合、第三者の悪戯によるものと判断できれば入居者自身に警察への被害届を出してもらい、鍵専門業者にシリンダー交換などの対応可能な時間を事前に確認します。


入居者の火災保険加入状況を確認し、弊社社員も現地へ訪問の上で入居者対応や状況写真撮りを行い、鍵本体の使用が出来ない状態となっている場合は、即日シリンダー交換を行います。


また、被害を受けた入居者の方は、不安になり転居する意志を固める場合もありますが、なかには「オートロック設備がない為にこのような被害を受けた。退去するので引越し費用を出して欲しい」「退去時の固定費用を免除して欲しい」などの要望を言ってくる場合あります。
基本的にセキュリティー設備は、入居時から変更はなく現状のセキュリティー設備で納得した上で契約しており、オートロック設備があっても同アパート内での近隣トラブルにより同様な事故に発展する場合もある事なので、賃貸人であるオーナー様には責任がない旨を説明し、賃貸人に相談はしてみるが基本的に難しい要望である事を伝えます。


シリンダー交換を行った後に入居者の加入している火災保険会社に保険適用になるか問合せを行います。
入居者の加入している火災保険によっては、「鍵の悪戯被害を受け、なおかつ居室内に被害が発生している場合のみ保険適応になる」であったり、「警察への被害届の受理番号が保険金申請に必要」など、保険適応内容や手続き方法が異なります。入居者が加入している火災保険での保険対応が難しい場合は、オーナー様の火災保険にて保険対応を行う場合があります。


事故報告を行った結果、加入している火災保険の内容によりますが、汚損、破損被害に見当して保険金が下りる場合もあります。実際に発生した鍵の悪戯による事故では、オーナー様の火災保険を使用してシリンダー交換を行った事案もあります。弊社では、このような保険の知識を生かし、入居者の安全な生活を取り戻し、その費用捻出の工夫を行い、更にはオーナー様の貴重な財産の保全とその費用の確保に資する努力を積極的に行っております。

ページトップ