- 2014.01.18
- アパート経営基本の【き】:アパート経営のリスクを知ろう
代表的なアパート経営のメリット・デメリット
【メリット】
・安定した収入源 ・景気動向に強い ・税制面での優遇 ・将来資産の確保
などがあげられます。
【デメリット】
・入居者の確保(空室、家賃下落・・・)
・賃借権の発生(滞納、不良入居者・・・)
・建物の状態維持
・借入金利の上昇
などがあげられますが、今回は「リスク」という観点から、デメリットについてご説明させていただきます。
【入居者の確保】
単純な資産運用のみならず、アパート経営は将来資産の確保や私的年金・副収入の確保といった世の経済的不況の個人的対策方法としても有効な運用方法として人気が高まり、他の様々な要素からも、急激な売買需要と供給の伸びをみせたといえます。賃貸需要を超える売買市場の活性化は、賃貸物件の需要と供給のバランスを変え、当然のように以前よりも入居者の確保は容易ではなくなりました。
【賃貸権の発生】
入居者を確保すると同時に、入居者には賃借権が発生します。入居者も全ての人が健全な賃貸人としての生活を営んでくれるとは限りません。家賃の支払が滞りだす人もいれば、生活をする上でのマナーに問題があり、他の入居者や近隣の居住者に迷惑をかける人などが出てくる可能性などもあります。滞納や廻りに迷惑を及ぼす入居者は、オーナーの計画していた収入に直接的に影響する可能性があります。
【建物の状態維持】
アパート経営は、建物が収益を生む源となります。建物は償却資産であり、当然のように傷み・損傷がでてきます。建物の老朽化が進んでいくと事故発生の原因となり、また美観や衛生面を損なうと入居率の低下を招く要素となります。建物の状態を維持していく為には、外回りや内装など大きなものから小さなものまで、ほぼ全てに対して費用が発生します。保険の利用や修繕資金の確保といった計画・対策が必要です。
【借入金利の上昇】
アパート経営は、不動産を基盤とした投資商品となる為、他の投資商品と比較すると最低運用価格も一般的に高額となり、融資を受けて購入される方がほとんどです。借入金利自体は、低金利で推移しており、それがアパート経営上の大きなメリットの一つとなっておりますが、金利は永久不変的なものでは無い為、当然ですが上昇する可能性があります。借入の際の形態にもよりますが、金利が上昇すれば月々の支払額が増えるため、収入と支出のバランスが変わることとなります。
不動産投資には上記のデメリットを含め様々なリスクが存在します。投資である以上リスクがあることは仕方がありません。そのリスクを回避しながら、いかにリターン(収益)を上げていくかが重要になります。そのために不動産投資にはどのような特徴があるか事前に確認し、投資を進めていく必要があります。
次回のコラム、アパート経営基本の「き」では、アパートオーナーの仕事について書きたいと思います。